2戦2勝(オープンⅡA2組 優勝、2時間エンデューロ 優勝)

今シーズン2戦目のシマノ鈴鹿1日目。
まずは10:37出走のオープンⅡ(3周回)から。今年は分けあって、自転車を始めてから最も弱くなった年でもあったが、なんとか7月、8月に練習もできる様になってきて、特に8月は通勤BIKEが可能な日は、ほぼ5時起きで2時間の朝練をしてきた。メニューも好調時に近いインターバルやFSR、メディオもこなしてきた。それもあって内心それなりの結果が欲しいとの欲もあったし、2日間で一番勝てそうなレースでもあった。
なのでそれなりに朝からモチベーションは高い。ストレッチもいつもより入念にし、アップもほぼ予定どおりのメニュー。でも体調が上がってきてからとしては初めてのレース。どこまで走れるかはやっぱり不安。でもその不安もスタートして最初のシケインを登った感触でほぼ消えた。追い風の影響もあり53−21Tでも軽く登れる。そして調子に乗ってヘアピン出口から先頭も引く。(勝つ意思があることは表明しないと)しばらく引いて少し下げ、常に集団の前方はキープする。2週目に入って今度はスプーン出口から先頭を引く。少しマッタリしたペースなのもあって、ペース上げようと思い引いていたら、成り行き上、結局S字を下りきるぐらいまで先頭を引いてしまった。
さすがにちょっと疲れて集団の中盤から後方ぐらいまで落ちて行く。とりあえずスプーンまで休んでヘアピン手前のマッチャンコーナー(モーターバイクファンなら知ってるコーナー名)あたりから徐々に順位回復し、ヘアピンの下りの勢いを使いダンロップの上りまでの間に集団前方へ移動。S字も順位をキープして下り、いよいよスプリントに備える。当初の作戦では1コーナー出口からロングスプリントと決めていたが、2コーナー手前から青色ジャージの人がエスケープしたため、結構早いタイミングで5、6人が追いかける。ちょっと想定とは違ったが、それほど鋭いエスケープでもなかったので慌てずに自分のタイミングを待つ。そしてここからスパート、と思った瞬間に左前方で2台がからみよろけてくるので、一瞬スパート停止。その後、左にコースが空いたので、ここからは再度全開スプリント。目の前には自分の後ろから先にスパートを掛けて行った赤ジャージが見える。レース中も結構力強い動きをしていたので、これはいけるかと思いついていく。2台でペースを上げ先行していた5,6台にどんどん接近していく。少なくとも自分の前にの赤ジャージの人は全員抜くのは間違いない。あとはこの人との勝負だ。しかし久しぶりの全開スプリントでかなり足は重たい。今までの自分はここで「2位でもいいや」の意識が働き、足を止めてしまうこともあったが、今回は初めて家族も見に来てくれているし、なんとしても負けたくなかった。最後はとんでもなく大きな声で「ウヮー!!」と叫びながらもがき、そしてハンドルを投げる。ほぼ同着で2人の内のどちらかが優勝なのは分かった。飯島美和も「同着の1位です。写真判定になりそうです」とアナウンスしているのが聞こえた。自分の感覚ではタイヤ1本分届かずに負けたと思っていた。
実際にみんなに「おめでとう」と言われても、「多分2位ですよ」と応えていた。でも表彰に行ってみると、同着1位を争った○尾さんが「優勝でしたよ」と教えてくれた。聞けば2人は年も全く同じで、練習場所も近所の地元選手。これからいいライバルになりそうです。ちなみに三位の河○さんも地元。
とにもかくにも、ここまで完全燃焼したゴール勝負は初めてで、これまでの経験の中でもベストレースかも知れません。

次はチーム競技の2時間エンデューロ(4人組)。去年もチームが優勝(総合優勝?)している競技。チームのために負けたくない。メンバーもリーダーこそいないもののかなりのメンバー。
N西監督の直前の判断で自分が1走を走ることに。(この判断が後々成功することになる。)1走はN西さんか聞いた通り、かなりきつい。何が一番きついかと言えば、2周目以降のストレートで、集団から多くの選手が交代で抜けていくため、自然に中切れが起こるのである。そのたびにタダでさえいやなストレートで先頭を追いかけることとなる。
今回は責任周回数4周で努力目標5周でスタートした。でもやっぱり4周目に入るときにはかなりの葛藤があり、結局5周を選んだが、それが地獄の始まりで、5周目に入ると競輪選手(後に知ったが)がトンでもないハイペースで引き始める。追い風の裏ストレートでメーターを見る余裕もなかったが、かるく50kmは超えるスピードで引くのである。なんとかかんとか着いていくが、交代直前のストレートでさらにペースを上げられ着いていけない。そのまま2番手のH松くんに交代。さすがのH松くんも集団復帰はできず、そのまま個人TT状態で2周。この時点で1位に20秒差の単独2位。N西さんに交代し直ぐに1位の競輪選手チームを見つけ、しばらく後ろについたあと、相手がヘタっているのを見て置き去りにし、そのまま全開で独走し2周でラストの光選手に交代。もっとも独走力のある光選手なので残り4周、トラブルがなければ優勝とみんなで無事を祈る。期待通りに1周目快調にホームストレートを抜けていくと2位との差は広がっている。みんな安心して後は無事に走りきるのみ。そして予定通り先頭でゴール。みんなで握手で健闘をたたえあう。でも実は12秒差まで詰め寄られていたらしい。(たぶん1走目の競輪選手がアンカーで最後に出てきたんだと思う)予定通り自分がアンカーだったら恐らく逃げ切れなかったと思う。光選手の独走力があればこその12秒差でした。
今回は、N西監督の元、それぞれが特徴を生かしていい仕事をした上での優勝だったと思う。それがゆえに個人競技の優勝よりも何倍も価値がある優勝だった。MS97に入ってよかったと、改めて思う。
ウィダー8耐もこの調子でホビー最上位を勝ち取りたい。