富士150km6位、本日160km:乾燥重量70.4kg

練習のつもりで参加の富士150km。昨年の沖縄200kmチャンピオンも同走だし、それ以外にも沖縄のライバルがいっぱい出場しているので楽しみなレース。しかしこのところ調子も悪いし、狙っているレースでも無いので8耐に向けたトレーニングとして無欲の参加。しかもゴール前も逃げが2組、合計6人以上はいると思い、入賞は無いけど最後までもがくかなと、無欲のスプリントをしたところ、1組目の逃げはすでに吸収していたようで、思いもかけない6位入賞。ちょっと自信を取り戻せたレースとなりました。


この一週間は本当に調子が悪く、自転車に乗っていても自然に脚が止まってしまうような日が続いていた。水曜の周回練であまりにも酷かったので、狙っているレースでは無いと言うものの、その後は「無駄な事はしない」と決めてほとんど自転車に乗らないことにした。不調の原因は疲労と睡眠不足。少々ペダルを回して無くても、この2ヶ月十分に練習してきたので、回復さえすれば走れるはずである。
前日は最近お気に入りのうどん屋さんで昼からカーボローディング。夜もかみさんお手製のパスタで相当量の炭水化物を摂取する。20時半にはベッドに入り、1時半に起床。途中、長男が22時頃にベッドに来た時に脚をこしょぐって起こしてきた時には少々殺意を覚えたが、怒ったら寝れないと思い平静を保ったのがよかったのか、かなりすっきりとした目覚め。おきて直ぐにカーボショッツを1ショッツ。
チームのまつばらくんを迎えに行き一路FISCOへ。途中運転しながらパンを2つ、おにぎり1つを間をおきながら補給。5時半過ぎに会場に着き、受付をすませてからカーボショッツを1ショッツ。さらにおにぎりをひとつ。ゼッケンなどを取り付けて6時半前に2人で試走へ。150kmのレースなので、もちろんローラーでのアップは無し。試走した完走としては、思ったより登りがきついこと。帰ってきてからさらにパンを1つとカーボショッツを1ショッツ。昨日から積算して相当な炭水化物を摂取した。
7時過ぎにはピットロードへ移動し招集場所はどこだろうなんて思ってダラダラしていたら、7時半過ぎにはすでに80人ほどストレート後方で並んでいた。コナさんに場所取りしてもらったまつばらくんと並ぶ。
7時40分前にスタート位置への移動が始まるが、この時点ですでに落車発生。まつばらくんはこれにも絡んでいたようです。
スタート位置では去年の沖縄200kmチャンピオンやtaka-tacaさん、tinoueさんなどの強豪を確認しようと周りを見渡すも、発見したのはtaka-tacaさんのみ。遠くて声もかけられなかったので、スタートしてから声をかけようと思っていた。(結局いろいろあってこれは叶わなかった。)
スタート位置は3列目ほど。ローリングスタートなので気にしないで落ち着いてスタート。50番手ぐらいで無理な追い越しもせずに回りのペースにあわせて走る。シケイン手前でフリーになるが、シケイン(今回はシケインは使っていないが)の右コーナーで前がつまり大渋滞。自分の右側で20台以上止まってしまう。自分も直ぐにクリートを外しいったん停止。幸いにも一番左あたりだったので直ぐに再スタートする。(この渋滞で、自分より後ろでは落車も発生し、まつばらくんも巻き込まれてしまったらしい)
まったくも〜!と怒りながら前を見るとすでに100人以上が先行し、先頭はかなり向こうまで行っている。これには少し慌ててアップ不足の脚に鞭を売って取り合えずメイン集団のお尻まで順位回復。(これが結構効きました)でも調子も悪いし先も長いのでそれ以上は無理せずに、集団のペースに合わせながら脚を使わなくても自然に前に出られるところだけで本当に少しずつ順位を回復していく。「頼むからいいメンバーの逃げができませんように」と祈りながら、反応できない先頭は常に視界に入れておく。さすがに150kmのレースでしかも招待選手が結構なペースで牽いてくれているのもあり、決まりそうな逃げは形成されないようだ。なので50kmクラスのゴールまではそのまま集団内でやり過ごすことに。
50kmのゴールスプリントにあわせてアタックがかからないかと50km時点では少々前方に移動するが、50kmクラスは集団から抜け出すほどのゴールスプリントはしないようで、何事も無く通過。その後も100kmクラスのゴールまでは集団内で大人しく。この間にtinoueさんに挨拶。シナジーの選手が序盤に積極的に牽いていたので「tinoueさんですか?」と聞いたところ、他のチームメイトだとの事。(この人が今回の2位の方でお台場朝練を牽きまくっている方だった)。途中taka-tacaさんも発見するが、声をかける距離には近づけず挨拶できずじまいだった。
さて、この辺からレースが動き出す。100kmクラスゴールの後の登り区間で沖縄チャンピオンがアタック。非常にいいスピードで今回参加の選手の中では間違いなく最強だったと言える。すこし反応して追いかけるが、今週の不調から自信もないのと、逃げは3人だったのでさすがのチャンピオンも50km逃げ切るのは厳しいだろうと判断し見送ることに。(というか着いていけない。)この逃げを追いかけて6名ぐらいが招待選手と一緒にペースアップ。さすがにこれは逃がしてはいけないのでナルシマの3人と協力し、最後は下り区間で自分が70km/hまで上げて追いつく。
しかし沖縄200kmチャンピオンの力は伊達ではなく、1周もする頃には40秒差に広がる。これはまずいので集団ペースアップのために登りを牽くが、皆けっこう脚に来ているようで、登りでは着いてこない。平地部分では一人で追う力は無いので集団を待ち、また登りでペースアップするがやっぱり着いて着てくれない。うーん、これでは逃げとの差が開いてしまうと思っていたらtinoueさんに声をかけられたので、「逃げにチームメートはいませんよね」と確認し、やっぱり追いかける事にする。
でもローテは回らずペースは上がらない。周りの選手と「これじゃダメだね。敵がわるいや。あきらめようか」なんて話してペースを落とす。
でもその後、招待選手がメイン集団の牽いてペーアップ。2周ほどかなりのペースで牽いてくれる。このペースに自分はいっぱいいっぱい。平地区間で切れそうになり「もう止めよう」と思い前と離れた瞬間に、招待選手が思いっきりお尻を押して復帰させてくれたので、なんとか思いとどまることに。すると審判から「20秒差」との声がかかる。ストレートの終わりでは10秒差。でも沖縄チャンピオンの姿が確認できない。でも先導バイクに牽かれている先頭の2人らしき選手を確認し、また下りで先頭を70km/hほどで牽き一気に差を詰める。でもこれが逃げかの確信がなく、
しかもこの2人も捕らえられたのか確認できなかったので、その後も逃げは捉えられなかったと思いながら周回を重ねる。
「3人逃げだから表彰台はないか」などと思いながら残りの周回をいっぱいいっぱいでこなし、いよいよ最終周回。
最後の登りで4,5人がアタック。無理すれば反応できたかもしれないが、「4位争いに無理する必要もないか」との考えと、集団にナルシマのリーダーがいるのでそれをマークすれば5人は捕らえられると思い見過ごすことに。登りきったところで前を追っていたもう一人の選手の後ろに着きペースアップと思ったら、この選手は直ぐにタレてしまい自分が先頭に。他にはだれも前に出てこないので仕方なくしばらく牽くが前の5人には追いつけそうにない。自分もきつくなり足を緩めると3人ほど前に出てくれてナルシマのリーダーが自分の前に。とりあえずこの人をマークし、残り200mで自分から仕掛けてスプリント。のこり100mほどで1車身差ぐらいなので、最後はシッティングでグルグル回して逃げ切り集団先頭を確保。
先頭とったのは気分良かったけれど、7位か8位だと思っていたので入賞はできなかったと思っていた。ゴール後は久しぶりに歩けないぐらいの疲労感。しばらく車の前で横になり気絶状態。
30分ほどして何とか復活してまつばらくんや先にゴールしたコナさんなど探しに本部へ移動する。誰が優勝したのかなとリザルトを見ると、なぜか自分が6位に入っている。レースの規模を考えれば6位入賞は嬉しい結果。秋に向けての心の糧になりそうです。