シマノ鈴鹿


Photo by ヤマダ師匠
1年前に決めていた国際ロードに出場し、努力目標の「逃げ集団に乗る」ことは叶わなかったが、最低目標の「完走」を達成した。これを最優先していただけに、その他の種目では全く着に絡めなかったが、自分としては納得の結果。でもリザルトを見ると逃げ集団もAve45km/h程度。あ〜、これなら乗ってみたかったな〜。これは次回の楽しみに取っておこう。
しかし、国際ロードを走っていて一番嬉しかったのは、コースサイドからもらうチーム員や交流のある他チームのメンバーの応援だった。「よしおかがんばれー」とか、「MAXがんばれー」って言葉には、イヤがおうにもモチベーションが上がりました。4レース目の疲れた脚も、非常に軽く感じました。ありがとうございました。

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1日目
【オープンⅣ 37位】
当初、国際ロード以外の個人種目はこれだけだったので、チャンスがあれば着に絡む走りをしたかった。でもチームTTと2日目の国際ロードにダメージを残したくないので、脚を使わずに展開で勝負でチャンスがあれば行く作戦。
スタートラインに立つとさすがに登録クラス。立ち姿だけで強いと分かる人が大半。もちろん名前を知っている有名選手も何人かいる。スタートは久しぶりにクリートを拾い損ねてもたつくが、直ぐに集団へ。シケインから裏ストレートは集団前方で走る。スプーンを上りきる頃に3人ほどの逃げができていたので、ためしに着いていってみる。しかしそれほど本気では無いようで直ぐにペースが落ちる。集団も追いついてきて、しばらく先頭を引くが、ダメージを残したくないので直ぐに下がる。その後は最終周回まで先頭の展開を見ながら集団中盤で脚を休める。最終周回に入り、S字の下りから2コーナーぐらいで30番手ぐらいに上げていく。ここまでは予定通りだったけど、1コーナーで左前で落車が発生。右端に位置していたのでしばらく風除けが無くなってしまった。そこからスプリントを試みるが、集団でスピードが上がっている先頭には待ったく追いつけず。無理せず周りを確認しながらゴール。位置取りの下手さを露呈した結果だった。今回、一番の反省点です。

【チームTT 4位】
2年前の鈴鹿TTT、今年の内灘TTTと、某有名チームHに苦杯を飲まされているので、今回こそ借りを返したかった。(相手は何にも貸したつもりは無いと思いますが。)
メンバーもHる氏の負傷で急遽S本さんに代わってもらったものの、十分に狙っていける体制だと思った。自分もそれなりに乗れてきているし、リーダーはここ数年にない好調なシーズン。作戦はできるだけその2人で長く引き、ダンロップからの下りをN西さんが、ホームストレートをS本さんが引く予定。
1番手をまかされて気合十分でスタート。しかしまたクリートを拾い損ねてしまう。(少しサドルを上げたので、座ってスタートできないのが影響したようだ。)少し手間どうが、直ぐに持ち直し全開加速モードへ。ストレートエンドでは46km/hまで上げ、その勢いでシケインも登りきる。35km/h程でシケインを抜け130Rへ。130Rを抜ける頃には47km/hまで上げる。そのままストレートの平坦部分を引き、下りに差し掛かるところで交替要請。(先頭交替は下りが鉄則)そのままのスピードをリーダーがキープして快調にダンロップまで引き続ける。自分は後ろでDHを持つとS本さんに近づきすぎすため、横へ出たりブレーキをかけたりと無駄な動きが多かった。(反省2つ目)
予定通りダンロップからN西さんが下りを引き、いいペースで下る。これなら結構いいタイムで回れそうだと思った。
ストレートに入りS本さんに先頭交替。スタートラインを過ぎたところで、リーダーから「少し落として」との掛け声。N西さんが少し遅れているようだ。S本さんに声をかけてペースが落ちたところで自分が先頭へ。置いていくか待つか悩んだが、N西さんの下りの引きが欲しいので少し待つことに。ペースを落としてシケイン手前まで待つが、N西さんは一杯一杯で追いつけない様子。リーダーから「行こう」との声がかかり再びシケインからペースアップ。裏ストレートを46km/hで引き、再び下りでリーダーに交替。(ここからはあまりの苦しさに記憶があやふやですが)デグナー手前でS本さんに交替。ダンロップまで引いてもらい、下りは体の大きい自分が受け持つ。そのままストレートに入りきつくなってきたところでリーダーに交替。シケインを上りきるときにはかなりきつい。そのまま裏ストレートからスプーンまでリーダーが引き続けてくれるが、スプーンの登りで「ちょっと待って」と泣きを入れる。少し休んでからヘアピン手前だけ少し先頭を引く。しかし直ぐ限界になり、リーダーが再び先頭へ。ダンロップまで引いてもらい下りは最後の仕事で先頭へ。1コーナー立ち上がる頃には意識は遠くへ。ストレートへ入りリーダーとS本さんがペースを上げる。一瞬切れそうになったが、「うわー」と大声を上げ気合を入れなおして最後のスプリント。3人並んでゴールへ。
結果を見ると5位と0.5秒差の4位。最後のもがきが効いたんですね。

2日目
【マスター30+ 33位】
2日目、もともと出場する予定は無かったM30+。N屋氏が出れないとの事で代理出走。1日目に結果が出てないし、国際ロードは苦しむだけなので、楽しいレースを作りたかった。前日にリーダーとデグナーあたりから2人で仕掛ける作戦を立て、かなりワクワクしながらスタートを迎える。チームから5名+S本さんも同じ組。作戦を伝えて仕掛けに乗れれば、そのまま着いてこれた人がゴールを狙うことに。
しかし、同組には海外チームでも活躍した有名店長がいる。思い通りにはならないとの頭はあったが、結果はやっぱりその通りだった。
有名店長は最初から積極的、1周目から4名の逃げ集団を作る。自分は最終周の3周目までおとなしくする予定だったが、逃げのメンバーを見ると放っておいてはヤバイ面子。1周目の1コーナーから集団を抜け出し逃げを追う。集団が自分を放っておいたら、そのまま逃げ間集団まで追いつき一緒に逃げるし、集団が追ってこれば逃げを潰す働きだけで止めるつもり。ストレートエンドで集団から数名が追いついてきたので、自分は足を止め集団に戻り逃げ集団の吸収を見守る。その後は先頭の動きが見える位置で休み、特に有名店長の動きをマークする。店長は2周目にも逃げを仕掛けるが、これは不発に終わる。これだけ動けば少々疲れているんじゃないかと思ったが、3周目のシケイン立ち上がりから、今度は有名店長が一人逃げ。逃げ切られればリーダーとのシナリオが成立しないが、さすがにここから逃げ切るのはきついだろうと思っていたが、スプーンを過ぎても勢いが落ちない。さすがに「こりゃヤバイ」と思いだす。そんな中、リーダーから「1番ロケット行く?」と声をかけられ、即答で「行きます」と答える。そのまま直ぐにでも出たかったが、下手なやつにコースをふさがれ出れない。と思っていたら、右後方で落者。集団が一瞬それに気を取られたので、それを利用してアタック。心配はリーダーも絡んで遅れていないかと思ったが、後ろを見ればさすがリーダー。直ぐに反応して着いてきている。
ここからはとにかく全開。ヘアピンを全開で立ち上がりデグナー手前でリーダーが先行。するともう一人V掛川の選手が着いてきていた。しかしコイツは引くつもりは内容なので前に入る。デグナーを立ち上がる頃にリーダーと先頭交替。リーダーはV掛川の後ろに着いたようだ。ダンロップを登るときに自分がきつくなっているのにV掛川が先頭に出ないので、リーダーはかなり怒っていた。V掛川を追い越して先頭交替してくれて下りに入る。7.8%を下りS字に入る頃には体重の重い自分の方がペースが速いので、最後の仕事に先頭に出て、53−11Tを踏みまくる。集団からは完全に抜け出し、有名店長まで後10mほど。2コーナーに入る頃に力尽き、リーダーが追いついてくれることを祈りながら遅れ出す。1コーナーを立ち上がるが、さすがにリーダーも1人で追いつくのはキビシそう。そんな中、驚いたことにV掛川の選手は自分を置いてリーダーに着いていく。ただ着いて行くだけ。それだけならまだしも、最後ゴール前でリーダーの前に出ようとしている。さすがに後ろから見ていても「こりゃ酷い」と思った。リーダーは「人間として考えろ!」とゴールしながら怒ったらしい。その通りである。リーダーもそんな感じで結局5位。自分も完全減速で33位。
ま、でもホビーレースらしくない面白いレースをできたので、これはこれで良しとしたい。

【国際ロード95位完走】
1年越しの目標だった国際路ロード。去年より練習開始が早くできたし、十分に走りきれる自信はあった。しかし今回の鈴鹿は我がチームに取っては厄年かと思えるほど、結果も出なければ、負傷者も続出する始末。リーダーはチームの状況を思いDNSとする。自分も確かに出走は考えものとは思ったが、今年はほぼこのレースのために調整をしてきた。自分まで落車してリーダーに負担をかけたくない気持は一杯だったが、あきらめられない気持は大きく、リーダーに自分は走りますと伝える。走るからには落車は絶対にできない。さらに、完走しなければ無理した意味は無い。2日間で4レース目でかなり疲労のたまった脚ではあるが、何としても完走しようと心に決めてスタートラインへ。
スタートラインでは招待選手の入場などなどで15分ほど猛暑の太陽に照らされる。それようにボトルを背中に入れておき、体に水を掛けまくる。並んでいる間に1本使い切り、ボトルはコース脇に捨てる。
そしていよいよスタート。またまたクリートを拾い損ねる。(TIMEのペダルはやめようかな。)でも大きなロスも無くマルコポールの選手の後ろに着き加速していく。ストレートエンドでは46km/hほどに加速し、そのままの勢いで集団はシケインを登っていく。いよいよ未体験ゾーンの始まりだ。
集団の勢いからシケインは53−17ぐらいでスイスイと登れてしまう。そしてリーダーからも聞いていたシケインの立ち上がりのダッシュ。1周目は先頭近くでシケインを通過したせいもあり、それほどキツくなく着いていける。この瞬間、「これなら十分いける」と確信した。しばらく30番手ぐらいをキープするが、このクラスの選手は本当に位置どりがうまい。少し遠慮すると直ぐに1列後ろに下がってしまう。でも決して危険な割り込みなどは無い。カーブ、下りから登りの変化などでポジションが動くときがあるが、そのたびに徐々に後ろに下げてしまう。その積み重ねで2周目に入る頃には集団中盤へ。2周目のシケインの上りも高速のまま登りきる。正直ホビーレースのペースよりシケインの登りは楽に感じる。集団前方では少しずつ動きが出始めるが、決定的な逃げにはなっていない。裏ストレートではスピードが上がるため集団は1列棒状に。きつくは無いがポジションキープで精一杯。3周目の裏ストレートあたりで、30名ぐらいの逃げ集団ができつつある。しかし集団中盤から後方にいる自分には何もできない。それにもし前方にいたとしても、完走目的のホビーレーサーが入ってはいけない世界なのかもしれない。「あそこにいたかったなー」と思いつつ、ポジションをキープ。
その後、メイン集団にいる有力チームの動きを見ていると、シマノ、アイサン、ミヤタ、共に集団を抑えに入っている。どうやら逃げ集団には主要チームのメンバーが入っているようだ。「こりゃ、もうこれ以上ペースが上がることは無いな」と思った。それは本当にその通りで、3チームによる見事なまでのコントロールが働き、ペースはウィダーの時に自分が先頭を引くのより少し速いぐらい。直線部分ではかなり加速するが、斜度変化やコーナー手前などで、非常に上手にペースを落とす。しかし直線のスピードはあるので、一人で抜け出すのは難しい。7周目ごろに追走集団に残されたホジェリオが仕掛けるが、やっぱり無理。思った以上に楽な国際ロード完走になった。しかし、色々な意味で得るものは多いレースだった。それに、結果を求めるより、上の世界を求めるところに面白みを感じる。次はぜひ「逃げ集団」に乗りたい。
また、レースをしていて本当に嬉しかったのが、コース脇にてチーム員や交流のある他チームのメンバーに毎周回応援をしてもらったこと。「よしおかがんばれー」とか、「MAXがんばれー」って言葉には、イヤがおうにもモチベーションが上がる。4レース目の疲れた脚でありながら、思った以上に楽に感じたのは、皆さんからの応援があったおかげかもしれない。ありがとうございました。