ツール・ド・沖縄 市民130km 13位

今年のメインイベントのツール・ド・沖縄。全力を出し切っての13位。結果こそ思い描いたものでは無かったけれど、出来る事はやった充実感はあります。でも大きな「やり残し」を作ってしまったので、何としてもリベンジしたい。
今週はウィダーの時と違い調子は万全。アップの時点から脚も心臓も軽いのを感じていた。1回目の普及川では先頭集団の中ほどで無理せず登る。この時には気付かなかったが、この時点ですでに1人逃げていたようだ。コースを知らないので下りもそのまま集団の後方でいつもより車間を開けながら下る。そこから奥までは上り下りを繰り返すけれども、下りでは完全に自分が一番早い。奥の上りは前方で展開する。その後折り返して海岸線の平坦追い風区間で、なかなかローテションが回らない。1人逃げがいるのを知らないので「ま、いいか」と思いつつ、小さな逃げに乗ってみたりするが決まらないので、流れにまかせる。この頃からふくらはぎに張りが出始めるが水を飲んでごまかす。そして2回目の普及川へ。序盤は集団先頭で登り始めるが、中盤あたりからきつくなる。下りで追いつける範囲までを許容して無理にペースは上げないことにする。しかし頂上3km手前あたりで両足とも攣り始める。I田さんに出会って「送れちゃいましたー」なんていいながら、正直厳しいと思い始めていた。2、3回ペダリングも止まったが、何とか上りきり、下りはサムエル・サンチェス張りの高速下り。下りきる頃には集団を捕まえる。でも攣りは収まらないので、水とパワージェルを補給してごまかす。その後はそれの繰り返し。攣れば飲み、登りで遅れれば下りで追いつく。非常に厳しい。この頃にバイク誘導から「先頭と2分差」との情報が入る。自分も含め、ほとんど皆知らなかったようだ。「ローテ回して追いかけよう」との声がかかるが、その後も中々ペースは上がらない。海岸沿いの平坦に入る頃には3分差との情報。自分も「回して追いかけようぜ」「2位狙いしたの?」と声をかけるが、どうやら1人逃げのチームメイトが抑えているとの事。じゃあとばかりに攣り攣りの足ながら先頭を引くと集団から50m程度抜け出して逃げ状態に。逃げ切る事は無理だけど、集団の活性化のためになればとしばらく逃げる。結局平坦区間が終わるまで単独走。そしていよいよ原河の3段坂に。いきなり登り口から厳しくなる。でも1本目と2本目は集団でクリア。3本目の一番長くきつい登りに差し掛かる。しばらく集団に着いていくが、やっぱりきついので、普及川と同じ作戦で下りで追いつける分は許容しイーブンペースで登ることにした。結果的にはこれが失敗。無理してでも着いて行くべきだった。下りはノーブレーキでフルクラウチングで飛ばすが、下りが短い。海岸線に出た時にはメイン集団は見えなくなっていた。そこからは孤独な個人TT状態。攣り攣りの脚でなんとか40km/hをキープし、前を走る選手を1人1人パスしていく。同じクラスは3人パスしたが、ゴール手前3km時点で前には同じクラスはいなくなってしまった。その時後ろから「遅れている選手は左に寄りなさい。市民200kmのトップが通過します」との声をかけられる。「遅れている」には少しムカついたが、もしかしてリーダーと振り返るが、無印のジャージ。さらに後ろを見てもリーダーはいない。自分の事以上に残念だったが、200kmトップの選手のペースに着いて130kmのゴール。
今シーズンが終わった安堵感と最後まで追い込めた達成感。脚の激痛。そして原河で無理すればとの後悔が入り混じった気持でしばらく方針状態。満足と後悔。でもやっぱりこれはリベンジせずにはいられない。来年の大きな目標ができたかも。