古城グリーンロードレース 中止

古城ロードでレース中の事故のため一般レースは全て中止となりました。面識はない方ですが、同じく自転車を愛した同士として、亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。
事故の後、やっぱり考えてしまうのは「もし自分だったら」という事。朝早くにかみさんや子供の顔も見ないでレースに出かけ、そのまま2度と会えないと思うと何ともやるせないし、そんな悲しい気持に家族をさせるなんて申し訳なくて考えられない。
しかし、自転車競技が危険なものであることは間違いない。ほとんど生身で常時40km/h近くで走り、時には80km/hも出る。しかも2輪だからバランスも悪い。若い頃は「好きなことで死ねれば本望」なんて思って単車を乗り回していたが、この年になるとそういうわけには行かない。色々な事に対する責任があり、無駄な事故は出来るだけ避けなければいけない。
なら、自転車止めるのか?
しかしそれも答えではない。やれる事は当たり前だけど、出来る限りリスクを排除する走りをする事と、ダメな時は無理しないこと。そして自転車に跨っている間は、常に自転車は危険なものであることを忘れずに、気を抜かない事しかないと思う。これを自分でコントロールできなくなったと感じた時は、間違いなく競技は引退の時だと思う。

それともう一つ。古城ロードはここ数年、色々な苦労に苦労を重ねながら頑張って開催してもらっている。本当に頭が下がる思いだ。今回の事故で一番悔しいのは、中止になって走れなかった参加者ではなく、スタッフのみなさんだと思う。このレースに限らず、僕たち参加者ができる最大の貢献は、まちがいなく「安全第一」ではないだろうか?レースで結果を出したり、ワクワクするような競り合いになったりと楽しむ事にばかり目が行きがちだが、安全が保てなければ全てが水の泡になることを、私達参加者ももっと考える必要があると思う。
ホビーレースはチームに所属する義務も無く、教育は非常に難しいが、自転車専門誌などもトレーニング方法とかHC攻略法だとか、はたまた自転車やパーツの話ばかりではなく、もっと安全やマナーについて取り上げても良いのではないだろうか?
もちろん自分達ができる事として、こつこつと身の回りの人に安全について伝えていくことも非常に重要だ。
とにかく、安全を第一にレースが楽しめるようになればいいな〜。