フェリチン

先日、ハム副会長からのコメントに対して、詳細な検査はいらないかもと書いたけど、実はフェリチン(貯蔵鉄)については健康診断や献血の結果では分からないので、潜在貧血を調べるためにはフェリチンの検査は必要かもしれません。
(でも高いのでそんなに何回もできないらしいですが。)

そもそも体内に蓄えられる鉄分は大まかに分けると3つの段階に分かれるらしいです。
1.貯蔵鉄(フェリチン)肝臓、障臓、骨髄などで保存されています
2.血清鉄(Fe)簡単にいうと血液中の鉄
3.ヘモグロビン(鉄):赤血球として実際に酸素を運ぶ鉄

病気や運動とか飲酒や偏食によってヘモグロビンを消費すると、貯蔵鉄から貯金を下ろして血清鉄やヘモグロビンを作るようです。そのため貧血の症状が出る前に、まずはフェリチンから減りだします。その時点では自覚症状はあまり無いそうです。(選手によっては感じるらしいですが)
その後さらに血清鉄が減ってくるのですが、ヘモグロビンが正常なうちはまだ潜在貧血で症状も軽いようです。
そしてヘモグロビンの減少が認められると完全に貧血となり、回復にも時間がかかってしまうようです。


このページが分かりやすいです。貧血の簡易チェックもあるので試してみてください。
http://www.mental-tr.com/eiyou7/eiyouc1.html


回復過程としては、まずはヘモグロビンを増やしていき、次に血清鉄、そして最後に貯蔵鉄といった具合に貯金して行きます。そのスピードも骨髄の血液の生産スピードに由来して、ほんの少しずつしか増えないので、通常ヘモグロビンが減少してしまうほどの貧血だと血清鉄が正常に戻るまでに2〜3ヶ月は最低でも必要なようです。
そしてそこで血液検査の結果として貧血が回復したと思ってやめてしまうと、実は貯蔵鉄(フェリチン)はまだ貯蔵されておらず、鉄分の補給をやめたり運動強度を上げたりすると、直ぐに貧血を再発してしまうようです。(おそらく去年から今年の僕の状況が正にこれのようです。)

その失敗例の実例として、このページも勉強になります。
http://silentsheep.net/run-etc/injury/hinketu.html


さて、貧血だとするとどうするかと言うと、基本練習は休むか相当強度を落とす。それも2〜3ヶ月ぐらい。そして鉄分を補給する。サプリメントのレベルでは少ないので、鉄剤がいいそうです。これは回復期間中の2〜3ヶ月だけではなく、貯蔵鉄(フェリチン)が満タンになるまで続けないといけません。半年とか1年ぐらいかけていいようです。
でも、2〜3ヶ月も休めませんよね。ではどんな練習ならいいかといいますと、
上のページの中にあるのですが、軽い負荷からきつくなる手前までのビルドアップがいいようです。
もっともまずいトレーニングとして、
インターバルトレーニングは、酸素負債が多く、酸素を運ぶヘモグロビンが減少している貧血状態では最もダメージが大きい。インターバルトレーニングは極力避けること。」
との記載もあります。
これも正に自分に当てはまります。
4月から弱点のソリアを重点的に取り組んだのですが、すでに貧血状態に入っていたので、逆効果になっていたようです。

なので、しばらくはウィークデーは無理せず軽めの負荷で脂肪燃焼だけで十分かな。