ジロ・デ・伊吹山 150km(山岳ロング):乾燥重量69.4kg

今日は中7日で久しぶりの練習。しかも超ハードコースの伊吹山堪能コース。

でも、その前に・・・、
今日は新兵器のシェイクダウンも兼ねています。

クランクは始めてのコンパクトを入れてしまいました。

チェーンステーガードは3kさんオリジナル。チェンウォッチャーの着かないフレームなので、細かい仕事をしてくれます。さすがです。


これを見ると分かる人は多いでしょう。

独自の接合技術のFUSION。これで通常より100gも軽くなっているとか。


そうです。GIANT TCR ADVANCED SL1 です。

台湾メーカーに抵抗がなければ、トップモデルをカセット以外は7900デュラでしかもホイールはキシリウムSLプレミアムが着いて、定価57万円は今年のベストコストパフォーマンスモデルと言っても過言ではないでしょう。
ほとんどフレームはただの設定です。

カタログで横から撮った写真はイマイチに見えますが、この角度からだと相当かっこいいです。

このテールを見せつけてHCで逃げられたら、もっとカッコイイのですが。

ヘッドチューブ周りのボリュームも相当なものです。

SANKOワークスステッカーが光ってます。
しかもTCRはリヤブレーキの引きが渋くなるとの噂が多いのですが、完成車だとトップチューブの左を通しているので、曲がりが強くなり渋くなるので、わざわざバーテープをばらして、アウターを交換(長さが足りないので)してトップチューブの右側を通してくれていることにより、全然渋さはなくなっています。プロの技です。


ダウンチューブや88mm幅のBBも走りに貢献しています。

写真のパワータップ装着のZIPP303とペダル、ボトルゲージを含めてMサイズ(500mm:通常の560mm)で7kgジャストは、とんでもなく軽い部類です。


簡単なインプレですが、とにもかくにも「メチャクチャ進む」バイクです。登りの低速から平坦の高速からでも軽い踏み味でスススっと加速します。それも回転を上げても、重めのギヤを踏んでも直ぐに反応してくれます。しかも踏み込んだ感覚は決してガチガチに堅い感じではなく、乾いた堅さで乗り手を選ばない、僕たちの脚にちょうどいい感じで味のある加速をしてくれます。多分、特別なスプリンターを除いた中上級のホビーレーサーにちょうどいい設定なのだと思います。
下りの性能も相当なものです。カタログの写真では分からないトップチューブ周りのボリュームが効いていて、高速の下りでも、荒れた路面の低速の下りでも安心して思ったラインをトレースします。
7900デュラもやっぱりフロントは相当いいです。短くなったストロークのSTIをひねった瞬間、スパッとインナーからアウターに切り替わります。リヤもいいのでしょうけど、7800も良かったので大きな違いは感じません。
初めてのコンパクトクランクもいいですね。少なくとも今日の練習では平地も登りもいいところが使えるので楽でした。超平坦コース以外では十分レースでも対応できそうです。

良いとこばかり書いてもなんなので、あえて悪いところを探しますが、決して欠点ではなく、トップクラスのフレームと比べてて少し見劣りする程度です。
まずは直進安定性ですが、さすがにドグマと比べると少し安定感が少なくなります。といっても実用上なの問題もありません。ドグマの類稀な安定感と比べると、見劣りするだけです。
もう一つは、大きな振動は結構きっちり拾います。と言っても今日のコースは相当な悪路(パベレベル)を走ったので、その時にハンドルからビンビンきました。もちろん通常の細かい振動はいい感じで殺してくれます。ドグマはマグネシウムの特性から大きな振動も見事に殺してくれましたが、さすがにそれと比べては可愛そうです。通常のハイモジュラスカーボンを使ったフレームとしては普通のレベルだと思います。間違いなくPRINCEカーボンよりは乗り心地は抜群です。
完成車に着いてきたハンドルは、お安いアルミハンドル&ステムなので、カーボンハンドル&ステムにグレードアップすれば、相当ラグジュアリーな仕様になると思います。

とにかく、相当気に入りました。
その証拠に、今日は出力値のプロフィールで、自己最高をいくつかのポイントでマークしました。その中でも5秒ポイントで955Wは、これまでの値を60W以上上回っています。

このフレーム。ブランドイメージで敬遠する人が多いのか、まだ若干在庫があるかもしれないので、ねらい目ですよ〜。


練習はと言いますと、ムーンロックさんと各峠でデットヒート。結果2勝2敗で終わりましたが、このところのソリアの効果か、すこしペースを上げても粘りのある走りができました。
T越峠も40分303Wとまずまずの結果。頂上付近の苦手な緩斜面もきちんと踏めたし、前進してるかな。
次の峠は中盤まで経験1年の若者と並んで走るが、若さには勝てずチャンプにパスされた時点で終了。それでもAve300Wとまずまず。
そしてここで練習は終了。あとは残った力を温存しながら藤原まで帰るだけの状態。

あ〜、今日も苦し楽しかったな〜。