SFR その①

いわゆる高負荷・低回転練習。練習方法の詳細は2006-09-22Bean_Cyclehorseさんのブログをご覧ください。
また、僕はもともと長身の筋肉質で、ペダリングもトルク系であることを前提に読んでください。
ちょっと言いすぎかもしれないけど、雑誌などでは回転練習偏重のトレーニング理論が多い中、自分は回転よりもトルクを優先しています。
もちろん回転練習を否定するものではありません。将来のあるジュニアやスポーツサイクルの初心者は絶対に回転練習から入るべきだと思います。しかし、自分のようなおじさんホビーレーサーはトルク練習の方が結果は出やすいと思います。


そもそもレースでそれなりの成績を残すためには、ライバルと同じギヤを同じ回転数で回していても絶対に勝てない訳ですよね。そのためには、ライバルより「高い回転数」を出すか、より「重たいギヤ」を回すしかないと思います。(もちろんコースレイアウトや展開などがあり、それほど簡単なものでは無いですが。)
いわゆる「スピード」か「パワー」のどちらかが必要ということですね。この両者ですが、自分のこれまでのスポーツ経験から、「スピード」より「パワー」の方が、努力さえすれば得やすいと思います。「スピード」はある程度「才能」や「センス」に影響される部分が大きいと言えます。それに対して「パワー」はトレーニングさえすれば、少なくとも対自分比では確実に向上していきます。
これは「パワー」は筋肉量の物理的な値に比例するのに対して、「スピード」は物理的な物より「脳」や「神経」系の速度に依存するからだと考えています。もともと生まれ持って速度が速い人はいて、それには努力で届かない部分があります。
でも努力でスピードを得ることも不可能ではないと思います。「脳」と「神経」の記憶を書き換えればいいわけです。そのためには、今までに出したことの無いスピードを経験させる事が必要です。しかし、軽いギヤの回転練習では、ほとんどの時間は結局自分のスピードでしか回転できないので、なかなか未知のスピードを経験できません。ただ、これもたくさんの時間をかければ、綺麗に回せてこれまでに無いスピードが出せる瞬間があり、その蓄積でスピードアップすることもあるのかもしれません。でもおそらくスピードアップよりは、反復練習することにより、自分の出せるスピードの限界を維持できる時間を増やせる効果の方が高いと思います。
未知のスピードを経験するためには、陸上のゴム牽引トレーニングのごとく、ピストの固定ギヤで長い下りを駆け下りたりしないと難しいかもしれません。しかし、こんな危険な練習はできませんよね。(というか、絶対にトライしないでください。)
それに対して「パワー」は比較的安全に限界を超えることが可能です。「超回復」を上手に利用すれば、筋力は比較的簡単に向上します。
スピードに自身の無いホビーレーサーのみなさん。パワーで勝負してみませんか?


次回はSFRでの注意点ともう一つの目的を書きたいと思います。