LSDの話

この時期、練習と言えばLSDですね。LSDの2大効果は以前のTraining Tipsにも書きましたが、毛細血管の拡大と脂肪燃焼システムの効率化です。
でもそれ以外の効果として、無駄脚の防止と充電の2つも期待できると思います。この時期、心拍をあげれば簡単に人より早く走れます。もちろんシーズン中のレースの中でも心拍あげれば人の前に出られるかもしれません。でも結局、心拍あげればそれだけダメージがあり、結果的に無駄脚を使い最後の局面で負けてしまうかもしれません。同じ様に走るなら最後まで無駄脚を使わないで走りたいものです。そのためにはLSDで心拍上限を決め、その心拍の中で如何にスピードを上げられるかをペダリングやシフティングなどを工夫しながら走る事で、自然に身につけることが出来ると思います。限界心拍ではそんな余裕はありませんからね。
またこの時期はシーズン中のピーク時に情熱を注ぎこむための充電の時期でもあります。人間(特に僕たちのような一般人)は持っている情熱の量には限りがあります。限りある情熱はシーズン中に集中させる方が効率的です。今の時期に無駄遣いすると情熱が枯渇してしまう恐れが多いです。また情熱の量は「好きさ加減」で増減すると思います。情熱を年間通して一定(限界いっぱいで)で使ってしまうと、ピークが出来ずに結果がでない。充電しないから情熱を充電できない(嫌いになる)。といった悪循環になる恐れがあります。この時期はしっかり情熱を休ませて「思いっきり走りたい」との気持を充電する事が重要です。その結果、昨年のピークを上回る情熱を充電し、更に大きなピークを作れると思います。
しっかり充電しましょうね。